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 27日午後、聖火はソウル市内22キロを走り抜けたが、沿道でソウル市民の目を塞いだのは、立ち並ぶ「五星紅旗」と、人垣を作る6000人の中国人たちの壁だった。  一時客の足が遠のいていた新宿のコリアタウンに、再び活気が戻り始めている。韓流ブームが再来したわけではない。ノービザ化や、ウォン高の波に乗り、韓国人が大挙押し寄せるようになっている。  金素雲は、不忍池のほとりで新聞売りを始めた。1921年。13歳だった。回想録『天の涯に生きるとも』(講談社学術文庫)によれば、彼の持ち場は「正面に不忍池を見わたす位置」だったという。
 「五星紅旗」が風にはためいた。聖火リレーコース。沿道が「五星紅旗」に埋め尽くされる。
 道路を挟んで向こう側に「雪山獅子旗」が見え、かすかに「フリー・チベット」を叫ぶ声がする。
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