| 韓日合作ドラマを制作 東アジアの巨大市場を狙う
韓流ブームの低迷とともに姿を消していた韓日合作ドラマが、久々にブラウン管に戻ってくる。11日、長崎で韓日中の脚本家らを集めた会議、「東アジア放送作家カンファレンス」が行われ、韓日合作ドラマの制作が発表された。脚本は日本人が担当し、演じるのは韓国人俳優だ。韓日合作ドラマの制作は今までに幾度とあったが、日本人だけで脚本を書き、韓国人キャストだけで演じられるのは初めてだ。関係者らは、日本ドラマの韓国市場への進出の足がかりになるという期待を抱くとともに、東アジアに巨大なテレビドラマ市場を作ろうと意気込んでいる。(溝口恭平)
日本で韓国ドラマが「韓流」ともてはやされたのは約5年前。最近では地上波で中国ドラマの放映も始まっている。ところが、韓国ドラマは一時期ほどの人気はなく、中国ドラマは一般的に受け入れられているとは言いがたい。
一方、韓国では日本のドラマがインターネット上でひそかな人気を集め、中国では韓国ドラマが高い人気を集めている。
アジアドラマの買い付けを行っているある男性は「アジアドラマの中で、韓国ドラマは唯一安定して“稼げる”ドラマだったが、最近では事情が違う。人気俳優が出演している作品は依然として高価格で、バイヤーは日本人が好みそうな作品を選ばなければならない」ともらす。
一方、韓国では日本のドラマが人気だという。韓国のインターネット上には、日本のドラマのファンが集まるサイトが数多く存在する。日本に住む韓国人がドラマを録画し、丁寧に字幕までつけてインターネット上で公開していることもある。ドラマのダウンロードは違法ではあるが、野放しになっているのが現状だ。
日本での人気は衰えたものの、韓国ドラマは中国で高い人気を保っている。
カンファレンスに参加したシン・ヒョンテク韓国ドラマ制作者協会会長は、「日本の優秀な脚本家と、韓流スターが手を組めば、全アジアで売れるドラマができる」と、自信を覗かせる。
ドラマのキャストとして名前が挙がっているのは、イ・ビョンホン、クォン・サンウ、リュ・シウォンといった、日本でも人気の俳優で、彼らが全員参加すれば、日本でも中国でも高視聴率が見込める。
日本放送作家協会の市川森一理事長は、「日本も韓国も中国も、映画・テレビ産業は、ハリウッドに負けている。しかし、3カ国が結束し、全アジアの国々の娯楽産業が手を取り合えば、絶対にハリウッドを凌ぐ巨大エンターテインメント産業を生み出すことができる」と力を込める。
ドラマは韓国を舞台にしたラブストーリーで、今年12月から、韓国SBSで放映開始の予定だ。 |