新宿コリアタウン 韓日の味 楽しめる町
一時客の足が遠のいていた新宿のコリアタウンに、再び活気が戻り始めている。韓流ブームが再来したわけではない。ノービザ化や、ウォン高の波に乗り、韓国人が大挙押し寄せるようになっている。彼らがコリアタウンを訪れる理由は変化した。以前は単純に「安宿」を求めた。今は「親孝行観光」の旅行者企画に乗ってやってくる。コリアタウンは、年配者らが、日本旅行を堪能しながら、韓国本場の料理も楽しめる場所となっている。(崔世一)
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子供たちにプレゼントされた「孝道観光」で来日した観光客にとって、コリアタウンは「ほっとできる場所」だ |
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韓国料理店や免税店が軒を連ねる東京・新宿の「職安通り」―。最近は平日でも、観光バスが止まる。
降りてくるのは、ほとんどが“孝道観光”と呼ばれるツアーでやってきた韓国人だ。「親孝行観光」という意味で、子供たちが還暦や父母の日などに親に観光旅行をプレゼントする。最近では、高齢者を対象にしたツアーを指す場合も多い。
ツアーでは、韓国人ガイドが付き、一日一食は必ず韓国料理がふるまわれる。
ソウルから4泊5日で来日した一組の老夫婦がいた。コリアタウンでの夕食に大変満足したと語った。
「お昼に食べたうどんもおいしかったけど、われわれにはやっぱり韓国料理がいいですね」
日本ツアーを専門に“孝道観光”を手がけるソウルのハロージャパンツアー社によれば、年配の観光客は海外で何日も現地食が続くと、韓国料理が恋しくなるケースが多い。そこで生まれたのが「一日一食は必ず韓国料理」という企画だ。
「若い人たちは、せっかくの外国だからと、現地食を好むが、お年寄りの場合はちがう。できることなら韓国料理に与りたいと思っている」と、旅行社関係者はいう。
韓国料理を取り入れた企画は評判がよく、リピーターも増えているという。
コリアタウンはこうした“新ブーム”の中で、再び脚光を浴びるようになった。
新宿コリアタウンが、“親孝行観光”をシンボライズしているというのは、大手の旅行会社、ハナツアーだ。
「韓国料理の種類も多く、ツアー客の好みに合わせることができる。何より、30〜40人の団体客が一度に食事できるのは大きなメリットだ」
韓国料理店では、韓国語も通じる。ガイドが客一人ひとりに対応しなくても済む。コリアタウンは、旅行社と旅行者双方にとって、実に都合のいい場所となっている。
「韓国からの観光客は恵みの雨だ」
在日韓国飲食業協会の李仁鳳会長は言ったが、本音だろう。
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