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2008年4月16日発行
 
ISSUE焦点 韓国・総選挙 ハンナラ党勝ったが
 

大統領の右腕 落選  親北派は没落
厳しい国民の審判

 韓国総選挙の結果は親北派の没落を物語っている。改選前171議席あった親北系の政党は、95議席(統合民主党81議席、民主労働党5議席、創造韓国党3議席、無所属6議席)を得るにとどまった。与党ハンナラ党は、総議席数299のうち、過半数議席(153議席)を獲得し、ひとまず、胸を撫で下ろしている。しかし、実際にはハンナラ党も一枚岩ではない。
(ソウル・金成c)

笑うに笑えない?
 
   

与党ハンナラ党153議席 薄氷踏む勝利
ハンナラ党 離脱候補が20議席

 選挙前、ハンナラ党内では、公認をめぐる内紛が起こっていた。内紛の当事者である李明博派の李在五・前最高委員、李方鎬事務総長、鄭鍾福事務第1副総長、朴亨ジュン議員などは苦杯をなめた。
 一方、ハンナラ党の公認を得られず、無所属や「親朴連帯」として出馬した崔球植、金武星、洪思徳、金一潤候補は当選を果たした。彼らは朴槿恵元党代表に支持を寄せる保守層の票を集め、ハンナラ党から約20議席を奪った形になった。
 韓国の有権者は、“密室”で選ばれた公認候補にイエローカードを、親北派候補にはレッドカードを突きつけたといえる。
 さらに注目すべきは、ハンナラ党内の親北寄りの候補らにも厳しい目が向けられたことだ。
 ハンナラ党から公認を受けた候補は、おおむね勝利を収めたと言えるが、元民衆党議員だった候補は例外だった。1990年に結成された民衆党は、親北的な言動を繰り返してきた政党だ。
 ハンナラ党から立候補した元民衆党議員のうち、当選したのは金成植、車明進、林亥圭の3候補だけだった。「李明博の右腕」と呼ばれる李在五、朴亨ジュン、鄭泰允、許崇といった候補や統合新党の崔潤候補は有権者から「ノー」を突き付けられた。

 ハンナラ党は院内過半数を確保したことで大統領・国会・地方自治体を掌握した。
 ハンナラ党を中心とする保守政党が力を合わせ、保守路線に進む基盤は整ったという見方が支配的だ。しかし、ことはそれほど順調に進むとは限らないと一部の保守派は見ている。
 過去“10年間、親北政権の“付き添い”という地位に満足してきたハンナラ党の言動を振り返れば、一部保守派の憂慮はオーバーでないことが分かる。
 ハンナラ党は親北派が合法的に議席を獲得するのを看過し、時には協力して彼らの先頭に立った。首都分離法・過去史法・改正親日法・改正新聞法などに同意し、公務員労組の合法化と国家保安法の無力化、韓米連合司令部の解体を座視した。
 ハンナラ党は2度の南北首脳宣言に対しても事実上反対していない。
 ハンナラ党は上級公務員や官僚の人物調査を行わず、親北派に活動の場を与えることになった。李在禎、李鍾?、尹光雄、鄭東泳氏らの旧盧武鉉派は、ハンナラ党が公職に就任させたようなものだ。彼らは韓国のためというよりも、北朝鮮のために行動したと見られている。
 ハンナラ党は総選挙の公認人事をはじめ、長官人事、大統領官邸人事でも穏健な保守派を徹底的に排除した。慶尚道の朴槿惠派を徹底的に主要ポストから外し、前政権からの職員を据え置くことも少なくなかった。
 ハンナラ党は巨大になったが、支持者である保守派の意見が反映されているとはいいがたい。日和見主義は変わらず、党内の2大勢力である李明博派、朴槿恵派は理念と価値観を共有していない。
 大統領と側近らが自ら「理念論争は無意味」と言い切ってしまうことで、ハンナラ党を団結させる座標を設定できずにいる。国家が目指すべき「ビジョンの共通項」を描けないハンナラ党は、無為に「経済再生」を叫び、迷走するかもしれない。党内の派閥争いが深刻化すれば、党の解体もありうる。

当選議員 37人が選挙違反の疑い

 総選挙で当選した候補者のうち、37人が公職選挙法違反の疑いで捜査を受けていることが明らかになった。
 10日、検察が発表したところによると、現在捜査を受けている37人のうち、20人は虚偽事実の流布、8人は金品の授受、3人は電子メールなどでの違法な宣伝の疑いが持たれている。残る6人はその他の容疑で捜査を受けている。
 捜査を受けている当選者に、公職選挙法違反の罪で「罰金100万ウォン以上」の刑が確定した場合には議員資格を失うことになる。そうなれば、一部の選挙区では再選挙が避けられない見通しだ。

保守・親北 各陣営の獲得議席の推移
 
   


統合民主党 惨敗の思わぬ影響

 総選挙で惨敗した統合民主党に新たな悩みの種が生まれた。次回の国会で同党を率いる代表の候補者を決めきれずにいる。
 孫鶴圭代表は10日、総選挙の責任をとって3カ月以内に開かれる予定の党代表選に出馬しない考えを明らかにした。孫代表は、自身がソウル選挙区で落選したことに触れ「ソウルの惨敗を反省する」と述べた。
 同党はこれまで孫派のほか、盧武鉉前大統領派、鄭東泳元統一部長官派、金槿泰元保健福祉長官らが主導権争いをしてきた。しかし今回の総選挙で孫氏、鄭氏の2枚看板に加え、金氏も落選した。
 代表選は早ければ5月末にも実施される。

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