| 「人権発祥の地」パリで
聖火ランナーがパリに入ると、エッフェル塔には、手錠でつながれた五輪の絵が、パリ市庁舎の正面には「パリは人権を擁護する」という横断幕が掲げられた。さらに、シドニー五輪柔道金メダリストのダビド・ドイエ氏や、陸上のディアガナ選手らが「より良い世界のために」と記したバッジを付けて走った。
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パリ市民が北京五輪に疑問を投げかけた |
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7日、パリは前日のロンドンに続き、騒然とした。警察当局は3000人の警備体制を敷いたが、中国当局のチベット騒乱への対応に抗議する人々によって、聖火リレーはトーチが消されるなど、大混乱に陥り、途中でうち切られた。
抗議には、亡命チベット人や人権グループだけでなく、多くのパリ市民も加わったと現地からの目撃談も伝えられた。
聖火ランナーがパリに入る前、中国外務省の姜瑜副ジャンユー 報道局長は、「パリで聖火リレーができることは、フランス人にとっても栄光であり誇りであるはずだ」とパリの動きを牽制していた。ドラノエ・パリ市長は2日の段階で、「聖火リレーに合わせて人権尊重を訴えるつもりだ」と記者団に述べていたが、その通りに動いた。
姜瑜副報道局長の発言は、市長を支持するパリ市民によって完全に否定されたと言っていい。
「国境なき記者団」のフランス人メンバーの一人は電話インタビューで「パリ市民にとって、何もせずやり過ごすことはフランスの誇りを傷つけることになる」と語った。ドイエ氏もまた、「(チベットで)酷いことが行われていることに対して、発言できることを誇らしく思っている」と述べていた。
中国政府は、「世界が見守る中で、世界の人々の聖火リレーを妨害することは五輪の精神と憲章、全世界の人々に対する公然たる挑戦だ」と怒った。
五輪憲章は「人種、宗教、政治、性別、その他に基づく、いかなる形の差別も相容れない」ことを謳っている。
ローマ法王ベネディクト16世は、3月23日の復活祭のミサで中国のチベット政策に触れている。「人間性に対する災いはしばしば無視され、時に故意に隠される」
北京五輪会場に運ばれる聖火を「恥の火」(Flameofshame)と呼んだのは「国境なき記者団」だった。彼らは、「聖火が神聖なら人間も同じ。中国の人権状況を見過ごして、聖火を手にするということが果たして許されるのか」と、聖火リレーの拒否を各国に呼びかけていた。
「人権宣言発祥の地」パリ。そのパリが、公然と北京五輪に疑問を投げかけた。(金采浩)
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