統一日報 ログインはこちら
ホームNEWS情報NETWORKデータベース
トピックス政治経済社説社会文化特集
政治
2008年4月23日発行
 
対中世論の悪化を懸念? 脱北者を一掃
 

中国 北京五輪控え 取り締まり強化

 中国政府は最近、脱北者への取り締まりを大幅に強化している。脱北者の情報提供者への報奨金の引き上げや、中朝国境地帯に新たに鉄条網をめぐらすなど、脱北者を一網打尽にするような態勢だ。北京五輪を控え、チベット問題に続いて、脱北者問題でさらに対中国際世論が悪化するのを恐れているのだろう。中国はこれまでも、脱北者の強制送還などで、国際的な非難に直面してきた。(ソウル・金成c)

 中国政府が脱北者取り締まり強化のために取った措置の中で最も目立つのは、脱北者情報の提供者に与えられる報奨金の引き上げだ。
 脱北者を支援する日本のNPO法人「北朝鮮難民救援基金」が9日発表したところによれば、中国政府は脱北者に関する情報を提供した人に脱北者1人当たり8000元(約11万円)以上の報奨金を支給することにしたという。以前の報奨金(500元程度)の約16倍、現地の平均年収に匹敵する額だという。
 北朝鮮難民救援基金の加藤博理事長は11日、「中国政府は北朝鮮と国境を接する中国吉林省・延辺朝鮮族自治州で、脱北者の一掃作戦に突入した。北京五輪を前に、すべての不安要素を排除しようと強硬策に出たようだ」と語った。
 さらに、中国政府は、多くの脱北者が身を潜める延辺地域のキリスト教会への監視を強化している。韓国や米国からの宣教師が建てた教会のうち、すでに一部が強制閉鎖の対象に挙げられている。
 中国政府は、中朝国境地帯での鉄条網設置も進めている。脱北者の流入を防ぐためだ。
 延辺朝鮮族自治州の図們市の中朝国境地帯など、豆満江沿いの一部地域では、最近になって新たに鉄条網の設置が進んでいる。
 豆満江の鉄条網設置を担当した中国側の関係者は、「金正日政権も今回の鉄条網設置に資材を提供するなど積極的に協力している。鉄条網を完成させて警備を強化し、中朝間の密輸や脱北を防ごうとしている」と語った。
 北朝鮮難民救援基金の加藤博事務局長は昨年12月、「ボイス・オブ・アメリカ」とのインタビューで「中国では最近、図們市から三合市に至る20キロの地域で鉄条網が新たに設置された」とし、鉄条網の設置が広範囲で進んでいることを示唆した。
 中国内の脱北者を国外に出さないための対策も進んでいる。
 中国政府は4月から、韓国国内に住む元脱北者へのビザ審査を大幅に強化した。元脱北者らは、訪中の目的と訪問先、出入国の日付と人的事項を徹底的に調べられる。事実上ビザ発給は停止した状態だ。
 韓国に住む元脱北者の中には、中国国内で家族や知り合いと落ち合い、韓国に連れて帰ってくることを目的に中国入りを希望する者が絶えない。
 脱北者の救出運動をしている元脱北者Aさんは「中国政府は今、中国国内の脱北者たちを追い詰める政策を進めている。韓国政府は中国に対する卑屈な態度を改め、堂々と自国民保護に乗り出さなければならない」と訴えた。


中国内の脱北者

 現在、中国には数万から数十万人の脱北者が潜伏生活を送っているとされる。この数字が曖昧なのは、中国当局が北朝鮮との外交関係を重視して、脱北者を難民とは認めておらず、国際機関の調査や保護を拒否しているからだ。

 
当社は特定宗教団体とは一切関係ありません
Copyright 2008 onekoreanews.net All Right Reserved.
会社案内  個人情報  著作権  お問合せ