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2008年3月19日発行
 
韓国社会を読む 組閣人事
 

「コソヨンのSライン」ってなに?
「失望」「冷笑」こめて次々と流行語

 李明博大統領が指示した新政府の組閣人事は、スタートから論議を呼んだが、その波紋はまだ広がっている。
 3人の候補者が人事聴聞会を受けることもできずに、相次いで人選から外れるという事態が出来した。国家情報院長に内定した金成浩前法務長官は、「サムスンから賄賂を受けた」との疑いが持たれている。李大統領自身も不動産問題など不正疑惑が持たれていただけに、国民は失望感を隠せない。

国家情報院長に内定した金成浩前法務長官はサムスンから賄賂を・・・?

 新政権の人事に対して失望と冷笑をこめた新たな流行語が生まれている。「コソヨン(女優)のSライン(セクシアルな意味)」とヤユされているのがそれだ。つまり、新人事に多い共通の経歴を言っているのだが、高麗大出身の(コ)、ソマン教会に通っていた(ソ)、そして嶺南の出(ヨン)であることだ。さらに、李大統領がソウル市長時代の彼ら官僚たちを登用したことでソウルの(S)が付いた。女優のボディーラインに例えて新人事を皮肉るのはなかなかセンスがいいと評判を呼んでいる。
 もう一つ面白いのは、内閣の顔ぶれが、「韓国長者番付上位1%の人々」と呼ばれていることだ。
 知識経済部長官の李允鎬氏は、汝矣島のマンションを購入してわずか1カ月後、松坡区に新たなマンションを購入した。世間は疑問に思った。李允鎬氏は、汝矣島のマンションに1カ月住んだ後、「人が住むには快適なところではなかった」と、つい本音をもらしてしまった。
 彼は数億ウォンにも上るゴルフ会員券を2枚持っていた。どうしてか? と聞かれてこう言った。「なに、安いものだから」
 教育科学技術部長官の金道然氏は季節によって住む場所を使い分けている。
 これにも世間は、贅沢すぎるのではないか?と疑問を覚えた。金道然氏は、「夏は京畿道利川で、冬には松坡区のマンションで過ごす」とだけ答えた。どこが悪いのだと言わんばかりだ。
 一般庶民はとうてい口にできそうもない金道然氏の言葉だ。だが、そのようなことを平然と言ってはばからない長官はほかにもいる。
 子供の二重国籍問題を指摘された保健福祉家族部長官の金聖二氏はこう弁明した。
 「娘は(韓国)高校にトップで入学した。その成績を維持するため多くのストレスを受けた。青少年福祉を専攻した自分としては、娘がかわいそうだと思ったので米国に留学させた」
 先月行われた閣僚の資産公開の内訳をみると、平均資産は約39億ウォン(約4億3000万円)に上っている。
 彼らは一等地にマンションを所有し、複数の不動産やゴルフ会員権を持っている。
 野党の大統合民主新党の孫鶴圭代表に言わせれば新内閣は「不動産投機取り締まりリスト」に載っているようなものだ。
 ハンナラ党は、「野党は新内閣を“特権層”の偏重人事だと規定することで、4月総選挙に向け民心を引き入れる戦略だ」と批判している。
 財産が多いことは罪ではない。それが国民の目にどう映ったかが大事なことだ。それが分からなければ、ハンナラ党は総選挙で敗北する。

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