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政治
2008年3月5日発行
 
編集余話 瞻星台
 
「I Have a Dream」   

 ワシントン記念塔広場に集まった20万を超える人々。キング牧師は「I Have aDream」と語りかけた。「私は夢見ている。ジョージアの丘の上で、かつての奴隷の子供たちと、かつての奴隷所有者の子供たちが共にテーブルについている」。演説が終わると、ジョーン・バエズの歌う「We shall over come」が流れた…。1963年8月、「ワシントン大行進」の光景▼45年後の米国。キング牧師の夢をバラク・オバマ氏が適えるだろうという人々がいる。ミシェル・オバマ夫人は「初めてこの国を誇りに思う」と感極まって言った。選挙用CMでは「I Have a Dream」の一節と、公民権を訴えたJ・F・ケネディの姿が繰り返し流されるようになった▼だが、オバマ氏は「かつての奴隷の子供」ではない。ケニアからの移民の子だ▼だからどうのというのではない。人種問題に悩み傷ついたというオバマ氏の言葉にキング演説を重ね合わせ、E・ケネディ氏まで登場して、“チェンジ”を合唱することに茶々を入れるつもりもない▼ネイティブ・アメリカンとヨーロピアンとアフリカンの文化が融合した米国社会。黒人大統領が誕生して何の不思議があろう▼だからこそ、逆に、マイノリティーの中で黒人のオバマ支持層だけが、なぜ90%に上るのか、奇異に映る▼キング牧師の言う「かつての奴隷の子供たち」の社会はすでに激変している。アファーマティブ・アクション(マイノリティー優遇政策)で、米社会の中流層に加わった黒人は全体の60%(2000万人)になる。最高裁判事が「逆差別」と認めたこともある▼「優遇政策」は、黒人たちに彼ら自身の競争社会を開いた。彼らはその社会でこそ上昇もし、挫折もした。ミシェル夫人は前者に属した。“チェンジ”とは何を指すのか。古めかしいリベラル派はともかく、どうもピンと来ない。(H)

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北朝鮮 「通米封南」の一手
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