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2008年3月5日発行
 
韓国国語事情・文章力 国力は語彙力
趙甲濟
 
 
文筆家でさえ乱れる文法
 

 韓国語書籍の日本語の翻訳を多く手がけた在日韓国人のK氏は「韓国人の文章力はあまりに低すぎる」と嘆き、怒りもしている。大学教授や小説家など、本来、ペンで身を立てている人たちですら文法の乱れを気にもとめずにいて、辞書にも載っていない俗語を平気で濫用しているというのだ。
 K氏は「原因の一つは韓国人が漢字を使わなくなったことにあるのかもしれない」と指摘する。

 「日本では良い文章の手本として新聞の報道記事や論説文が挙げられる。韓国ではどうか。韓国の記者も文章を書く訓練を不断に行っているのだろうが……。韓国語辞書はとても厚い。英語辞典をしのぐほどだ。これは単語全体の70%を占める漢字語によるところが大きい。漢字をよく知らなければ、辞書にある70%の単語を使いこなせなくなる。意味を分かったにしても正確に使うことはできなくなる」

 国力は語彙力に比例するといわれる。K氏は、解放(終戦)後に非識字者を無くすために政府がハングル常用化に踏み切ったことについては一定の理解を示している。ただ、時代は変わり、今後韓国がさらなる飛躍を遂げるためには漢字が復活されることを望んでいる。

 「日本人の平均的英語力は韓国人より低いだろう。それでも韓国より経済的に豊かなのは、母国語の能力が優れているからだ」
 K氏は日本の出版編集者たちを“日本語を養成する言葉の番人”と表現した。文章になっていない文を直し、単語が正確に使われているか、編集者たちは一言一句確認する。辞書にない単語を使おうものなら、たちまち番人のチェックに引っかかるのだという。

 
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