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何気ない路地裏の1枚、ここに生きる人たちの声が聞こえてくるようだ |
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消える「ソウルの路地裏」を撮影
韓国の路地裏を撮った写真家・朱哈繧ウんの作品展が東京・杉並区高円寺の「写真BAR白&黒」で開かれている。
このバーのオーナーでもある朱哈繧ウんは現在41歳。中学生の頃から、カメラを手に韓国の路地裏を歩いてきた。先月、ソウルの路地裏を紹介するガイドブック「ソウル路地裏チョンマルガイド」を出版したばかりだ。マンガの隔週誌「プレイコミック」に連載中の「路地裏探検隊」の主人公のモデルでもある。
ソウル出身。少年時代は鍾路や乙支路の路地裏で遊んだという。「ソウルの変化はどの時代のどの街よりも激しい」と朱さんは言う。民主化デモにも参加した。機動隊に追われ逃げ回ったのも路地裏だった。今では、幼い頃から慣れ親しんできたそんな路地裏はほとんどなくなった。
朱さんはそれでもそんな場所を探してフィルムに収めようとする。そこが消えていくことへの寂しさからだけではない。「このままでいいのか」という気持ちがある。
再開発から逃れる路地裏は今もわずかだがある。再開発規制を受け、“保護”されているところだ。小さな店が軒を連ねる。そこには、人々が助け合って生きているような、そこはかとない雰囲気が漂っているのだという。
再開発で立ち退き料をもらって土地を離れてしまう人の姿はどこの国でも見られる。しかし、韓国はあまりにあっさりと立ち退いてしまう。そこが口惜しいのだという。
朱さんは「韓国に老舗がないのはなぜだか分かりますか」と問いながら、「韓国の商売人は自分の子供に店を継がせようとはしない。どこか商売人は卑しいという意識があるからです。日本とはそこが違う」のだと指摘した。
東京の路地裏も探索する朱さん。その目には、韓国と日本の路地裏の違いが見据えられている。
「写真BAR白&黒」東京都杉並区高円寺北3‐22‐6。TEL=03・3336・7908。
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