| ペ・ヨンジュン主演 「太王四神記」も
韓国ドラマの海賊版ビデオ・DVDがコリアンタウンを中心に出回っている。ほとんどは、韓国で放送されたプログラムを市販のDVDに記録してあるだけのもので、正規品の10分の1から3分の1程度の値段で売られている。今のところ正規品を扱う店の被害はさほど大きくないものの、効果的な対策がないと関係者は頭を抱えている。 (溝口恭平)
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昨年9月の摘発直後、店内から商品は消えた |
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警視庁四谷署は昨年9月、韓国ドラマの海賊版を販売していたとして、新宿区内にある業者を摘発し、証拠品を押収した。摘発を受けた店は、一度は店を閉じたが、いつの間にか営業を再開しているという。正規品だけをそろえているように装っているが、ひそかに海賊版の販売は続いている。
押収された海賊版のなかには、当時韓国で放送が始まったばかりのドラマ「太王四神記」もあった。日本で「太王四神記」の販売権を持つエイベックスの担当者は、「海外作品の海賊版については聞いたことがない」と言う。
映像物の調査・研究などを行っている(社)日本映像ソフト協会(JVA)によると、日本で売られている海賊版はハリウッド映画のコピーや歌手のコンサートを収めたものが多く、韓国のドラマは少ないという。ただ、コリアンタウンに出回っている海賊版の情報がJVAに入ってくることはほとんどなく、実情は把握できていない。
ハリウッド映画の権利を有する米国企業は、日本に調査員を常駐させて海賊版を取り締まるなど、徹底した態度で臨む。日本企業も自社所属のアーティストの海賊版には厳しく目を光らせている。
半面、韓国の版権所有者はそれほど厳しい対応を取らない。人手不足が大きな理由だ。
韓国国営放送KBSの日本法人「KBSジャパン」の広報担当者は、「海賊版をなんとかしたいが、警告するのがせいぜいで、法的にどうのこうのというところまではいっていない。小規模の違法業者はいっぱいいる」と頭を抱える。
法的手続きが煩瑣であることも、告訴に踏み切れない理由の一つだ。販売権のみを持つ日本国内の業者は、海賊版によって被害を受けても告訴はできない。韓国の版権者か、委任を受けた国内の業者しか告訴できないからだ。
韓国系放送各社の日本法人は、共同で海賊版の一掃に努めているが、KBSジャパンの広報担当者は「海賊版を大規模に扱っている業者を見せしめ程度に訴えることくらいしかできない」と嘆いている。
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