統一日報 統一日報
統一日報 ログインはこちら
ホームNEWS情報NETWORKデータベース
トピックス政治経済社説社会文化特集
2008年1月1日発行版
 
保守への回帰疑う声もあり・・・
「月刊韓国論壇」発行人 李度ヒョン
 

新大統領の光と影 「親北」策と変わらない「MBドクトリン」
北の核、人権問題 解決できなければ・・・

 過去10年間の親北政権にほとほと懲りたのだろう。韓国民は、表向き保守政党の李明博氏を第17代大統領に選んだ。「表向き」と、但し書きをつけたのは2つの理由からだ。

1964年のデモで6ヶ月の懲役刑を受ける直前の李明博氏(右から2人目)
 
   

 ひとつは、李明博氏の政治思想の遍歴と、彼をとりまく親北派の側近が李明博氏に少なからぬ影響を及ぼしている点だ。
 いまひとつの理由は、李明博氏の所属するハンナラ党の対北政策にある。保守政党としてはあまりにも釈然としないものなのだ。
 李明博氏は、1965年の韓日国交正常化に反対する学生デモがピークを迎えた6月2日、主要なリーダーの一人だった。彼らを総称して「6・3世代」という。
 李明博氏は6・3同志会の会長を務めたばかりか、国家保安法廃止に賛成し、イラク派兵にも反対した。李明博氏に疑いの目を向けざるをえない経歴は、枚挙にいとまがない。
 一方、保守党といわれるハンナラ党の対北政策も釈然としない。ハンナラ党の「政策汝矣島研究所」は昨年11月12日、国会で「李明博候補の対北構想」に関する懇談会を主催した。
 「非核・開放・3000」という政策発表があった。
 李明博氏のこの構想が実現すれば、10年後の北朝鮮人民の所得は、1人当たり3000ドルまで上昇するという。
 閉鎖的な北朝鮮経済を正確に予測することは不可能に近い。北朝鮮住民の年平均個人所得は、1000ドルに満たないといわれる。
 李明博氏は昨年2月6日、いわゆる「MBドクトリン」なるものを発表した。これを多少具体化したのが「非核・開放・3000構想(6月14日発表)」であった。骨子は(1)核放棄と戦略的開放政策との同時進行(2)朝鮮半島の非核化(3)相互主義の原則遵守(4)徹底的かつ柔軟な対北政策(5)核問題解決に向けた国際協調だ。
 これらはあくまでもこちらの希望にすぎない。要は向こう側が同意するかどうかである。金正日政権の先軍政治が存続する限り、「非核・開放・3000構想」は机上の空論の域を脱しえないだろう。
 李明博氏は、変化を拒む金正日を誘惑するため、いくつかの餌を準備している。
 貿易高300万ドル以上の企業を100社育成すること、教育の分野における30万の人員養成、400億ドルの対北支援・国際協力資金の拠出、「新京義高速道路(ソウル―新義州)」整備の支援、北朝鮮住民のための福祉支援だ。「対北5大重点プロジェクト」と名づけられた。
 金大中、盧武鉉両政権も似たような政策を推進してきた。昨年8月の国会で明らかにされた統一部の公式集計によると、2000年4月以来、北朝鮮とコンタクトをとるためだけに126億7440万ウォンが費やされたという。その間の経済援助額は、10兆ウォンを超えるという。
 「MBドクトリン」や「非核・開放・3000構想」なるものも、本質的な問題を避けて通っているあたり、過去10年の政権とあまり変わらないのではないか。
 本質的な問題は2つに絞られる。ひとつは言うまでもなく核の全面放棄。もうひとつは世にも稀な暴力的な人権弾圧である。
 米国の対北政策は、一見根本的な変化があるように見える。ニューヨーク・フィルが本年2月に平壌を訪問するとか、米朝連絡事務所を設けるといった措置は、当然核の無能力化と放棄が大前提になっている。コンドリーザ・ライス国務長官もこの点ははっきり述べている。
 盧武鉉政権は、終戦宣言を急げとか、平和体制を構築するのだとかと、勇み足の感は否めない。終戦宣言も平和協定も、急に実現できるものではない。
 米国は一貫して北に核放棄を求める姿勢を崩していない。アプローチの仕方が、かつてのネオコン式強硬態度から柔軟なポスチャー(姿勢)に変わっただけである。この点において、米国は共和党も民主党も根本的に軌を同じくしていると思われる。
 新政権は、この点を忘れてはいけない。核放棄(少なくとも6カ国協議の共同声明で約束した無能力化)を実行しない限り、いかなる対北新政策も実行に移してはいけない。北は昨年内に核施設の無能力化をすると約束したが、履行はしなかった。
 李明博氏は大統領就任後、北の核放棄と人権問題の解決を前提条件に、政策の実行に取り組まなければならないだろう。そうすることでしか彼は過去の釈然としない遍歴に向けられた疑惑を払拭できない。できなければ、金大中、盧武鉉両政権の二の舞を演ずるだけのことである。



2月25日新大統領就任
「李明博号」出帆! 
積み残したものは何か
詳細はこちら
政権交代はするが・・・
「成長率7%」バラ色の公約 
求められる「経世済民
」広がる格差 成長策は通用するか
「経済政策失敗」なら「親北復活」も
詳細はこちら
寄稿 執権10年、親北政権が青瓦台から出て行くときに
 2008年の朝は、韓国民にとって格別なものとなったはずだ。金大中政権以来続いた親北政権が、青瓦台から出ていく年なのだ。
詳細はこちら
08年「在日」事情シリーズ 第1回  「帰化」1万人の時代
 在日韓国・朝鮮人の日本国籍取得者の数が年間1万人を超えて12年。サンフランシスコ条約が発効した1952年以降の累計では、2006年末で30万人を超えている。
詳細はこちら
 
 
当社は特定宗教団体とは一切関係ありません
Copyright 2008 onekoreanews.net All Right Reserved.
会社案内  個人情報  著作権  お問合せ