 |
2008年1月23日発行版 |
|
|
シャットアウト 政権交代−3−
| |
|
|
|
| |
|
|
|
|
「実事求是」が親北派を追いつめた
ケ小平の「黒猫白猫論」は、中国の経済発展の礎を築いたといわれる。中国を豊かにするために西側の資本主義国家の市場経済システムを導入するというケ小平の意思だった。
韓国の次期大統領、李明博が選挙戦で訴えたのは経済の「先進化」だ。
「(韓国は)今や、産業(工業)化・民主化を超え、先進化に向かわなければならない。私に求められている新しい時代精神だ」と、彼は当選直後の会見で述べたものだ。
李明博の言う「先進化」とケ小平の黒猫白猫論には共通項がある。「実事求是」だ。李明博ばりに「実用主義」と言ってよく、「経済復興」を最優先にする路線だ。
李明博の先の発言は、先進化のためには実用主義的政策が不可欠で、先進化に成功すれば経済復興できるという自信の表れだ。
「先進化論」は、2004年秋に結成されたニューライトの活動家たちが提唱した。
韓国は40〜50年代の建国期と60〜70年代の工業化、そして80〜90年代の民主化を経た。進むべき道は先進化しかないという主張だ。
産業化を成し遂げた軍事政権と、民主化を求めた反政府運動家たち。共に理念対立から脱するべきだと先進化論は説く。
李明博は選挙期間中からニューライト運動の核心的な理念である「先進化」を掲げた。韓国保守派の重視する国家の伝統性と法治主義、市場経済を擁護しつつ革新的な意見も取り入れるということだ。
初期のニューライト運動は、保守派に転向した人々の集団といった性格が強かった。大学時代に主体思想派(北朝鮮信奉者)だった386世代の知識人が運動の中核を担った。しかし、彼らは「大韓民国の建国理念」に立ち返り、親北派に論争を挑むようになった。
理念闘争は、すぐに街頭デモとなって現れた。理論武装する民主化運動家に対して、保守派は防戦に汲々とした。民主化運動家は革命家であり、保守派は守旧派の既得権者という固定観念ができたのはこのころだった。
ニューライトはここ数年、理論と行動を明確に示してきた。伝統的保守派は街頭に出て、親北朝鮮派を糾弾するデモに加わった。
ニューライトの誕生と保守派の街頭デモは、2004年を契機に始まったと見ていい。
与党ウリ党は2004年4月、国会議員選挙でハンナラ党に圧勝。過半数の議席を確保した。
青瓦台の親北勢力に加え、議会までも親北派で占められた。国家権力のほぼ全権は親北派に握られた。
ハンナラ党の敗因は「盧武鉉弾劾」だった。
ハンナラ党は選挙直前、国会で大統領弾劾法案の通過を強行した。世論はハンナラ党を強く非難した。盧武鉉に対する同情と反ハンナラ党感情は、選挙結果に表れた。
窮地に追い込まれたハンナラ党は、党代表に人気の高かった朴槿惠氏を選んだ。国民への謝罪の意味で、ソウル・江西区にテントの党舎を設営することまで行った。
唯一の保守派政党だったハンナラ党の危機に、保守派はようやく自省を促された。
総選挙から約半年後、386世代の知識人はニューライトを発足させた。2005年末にはニューライト運動を大衆化させるための「ニューライト全国連合」が誕生した。“オールド・ライト”の団体は、ソウル市役所前とソウル駅広場で親北朝鮮派を糾弾するデモを行った。
“街頭のマイノリティー活動家”へと保守派が姿を変えたのは、これ以上大統領選挙で敗北できないという切迫した緊張感からだった。
保守派に糾弾された親北派は、歴代保守政権の「道徳性」を非難するだけだった。
保守派の運動は、保守系大統領誕生の原動力になった。ただ、李明博の理念と国家観を疑っている保守派は少なくない。
理念を超え通用するといわれる実用主義路線
は、韓国を「先進化」に導くことができるのか。試みは、間もなく始まる。
(ソウル支社・李民皓)
|
|
|
 |
|
 |
| 模様替えする 青瓦台 |
韓国の政権引き継ぎ委員会の出した行政改革案が論議を引き起こしている。引き継ぎ委員会は16日、大規模な「部処(省庁)改編計画」を発表した。いわゆる「小さな政府」だ。 |
|
|
|
|
 |
 |
| 盧政権 情報機関トップ辞任めぐり次期政権と対立 |
金万福氏は北朝鮮の対南担当責任者、金養建氏との対話記録が韓国メディアに流出した責任を取り、すでに辞意を表明している(15日)。
次期政権で与党となるハンナラ党は、対話記録の流出を国家機密漏えいだとして捜査当局に追及させる構えだ。 |
|
|
|
|
|
 |
| 編集余話 瞻星台 出版不況の中で・・・ |
| たとえば、『間違いだらけのクルマ選び』などが大ベストセラーとなったが、私などは、ネイティブアメリカンの秘められた歴史と思いを綴った『わが魂を聖地に埋めよ』や、60年代の混迷の米国社会で傷つきさまよう若者の姿に迫った『ぼくらを撃つな』などを愛読したものだ。 |
|
|
|
|
|