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2007年12月12日発行版
 
『華麗なる休暇』の華麗なる捏造−軍は沈黙 −8―
 
反韓国意識植えつける親北映画
「空挺部隊もまた光州事態の犠牲者」
趙甲濟深層取材

 1980年5月21日昼、全南道庁前の空挺部隊はデモ隊に向け発砲した。装甲車と軍のトラックを奪い、武装したデモ隊が一人の空挺部隊員をひき殺したことに対する条件反射的な射撃だった。

   

 ソウル地検と国防部、検察による1995年の合同調査でも、全南道庁前で射撃命令を下した人はいなかったということが明らかにされた。空挺部隊の指揮官は、誰も起訴されなかった。
 その前夜、全南道庁付近でデモ隊のバスにひかれて4人の警察官が命を落とした。空挺部隊はそれでも発砲せずにデモの鎮圧にあたった。

 全斗煥が大統領になる過程で核心的な役割を果たした国軍保安司令部の情報処長・権正達は1996年の検察の調査でこう陳述した。
 「光州事態の根本原因は、空挺旅団という過激な部隊をデモの現場に投入して強行的な鎮圧をしようとしたことだと思う。計画を立案、実行した全斗煥、黄永時、鄭鎬溶などの新軍部の中枢に全面的な責任がある。空挺旅団の兵士たちは、このような政治的意図をまったく知らず、ただ上官の命令に従ったにすぎない。兵士もまた光州事態の犠牲者といえるだろう」

 映画「華麗なる休暇」は、空挺部隊投入の命令者に対する追及をほとんど省略している。命令に従っただけの空挺部隊員を頻繁に映画に登場させ“愛国歌を歌う市民たち”を警告もなしに無差別に一斉射撃する様子を描いた。
 大統領まで見たという映画の捏造に、軍指揮部が何も言わずにいるなら、観客は捏造を真実だと思い込んでしまうだろう。
 光州事態は、事件発生から27年を経過した。今の若い世代にとっては、光州事態はすでに遠い過去の出来事でしかない。映画「華麗なる休暇」は、光州事態を知らない若者に、誤った先入観をもう一度植え付けようとしている。若者は、映画を事実だと思い、軍への忌避観を強くすることだろう。
 政治家もこの映画を利用している。国軍の伝統性と権威を守らなければならない国防部長官、合同参謀議長、陸軍参謀総長、特電司令官が黙っている。光州事態は真実を覆いながら、北朝鮮におもねる人々に現在も利用されている。(了)

 

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