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2007年11月21日発行版
 
親北政策の総仕上げ
 

南北首脳会談 貨物列車 来月運行
広範囲の経済協力列挙

 16日ソウルで閉幕した韓国の韓悳洙首相と北朝鮮の金英逸首相との南北首相会談は、10月の「南北宣言」を履行するための会談という性格が強い。南北宣言履行の意志を誇示するように、合意内容は膨大(8カ条49項目)なものになった。10年間続いた親北政策の総仕上げというべき内容だ。合意文に盛り込まれた事業のほとんどは、次期政権となる2008年と2009年に予定されている。財源確保の方案は提示されず、何より、安全保障問題においては何一つ言及されなかった。 (ソウル・李民皓)

別れ際に握手する李在禎統一部長官(右)と北朝鮮の金英逸首相(16日、金浦空港=聯合)
 
   

 今回の会談で最大の成果として挙げられるのは、開城工団活性化の合意だ。
 南北は経済協力の障害になっていた通信、通行、通関のいわゆる「3通問題」を解消することで合意した。
 来月からムン山(京畿道)―鳳東(北朝鮮・開城郊外)の京義線貨物列車運行が始まる。軍事境界線を往来し、「開城工団職員と車も常時通行する」と統一部は明らかにした。来年からはインターネットと電話サービスが実施される予定だ。
 通行の問題は、北朝鮮軍部の軍事的保障なしには成り立たない。李在禎統一部長官は「開城工団には回数制限なしで出入り可能なのか」という記者たちの質問に、「制限なしに出入りできるかは、今後議論しなければならない。内容については合意している」とだけ答えた。合意履行は、今月27日に平壌で開かれる南北国防相会談の内容によって変わると見られる。


ほとんどは次期政権の課題

 3通問題の解消以外に南北が合意した経済協力は、西海岸での共同漁労、造船公団建設、開城―平壌高速道路と開城―新義州鉄道の改善・補修、地下資源開発など、多岐にわたる。ここまで広範にわたる事業を推進するには、財源確保のための対策を急がねばならない。
 政府の対策は、「現地調査が終われば具体的な必要経費がわかる」(李統一相)という程度。具体的な対策はない。現況を把握したあとに財源確保について論議する。南北協力基金をもって充当するというのが、今までに出た政府案の要旨だ。
 次期大統領がハンナラ党の李明博候補や無所属の李会昌候補になった場合、今回の合意文は履行されない可能性もある。両者とも現政府の対北朝鮮政策に批判的スタンスをとっており、今の南北経済協力事業を見直そうとしている。
 北朝鮮の核問題に対する遺憾表明など、韓国側からのアクションはなかった。離散家族の再会や韓国軍捕虜、韓国人拉致被害者の解決などについても、実践的な案を出すことはできなかった。
 これらの問題は南北赤十字会談に持ち越された。首脳会談に次ぐ上級者会談である首相会談から、地位の低い赤十字会談に持ち越された形だ。
 上級者会談ですら避けられるほど敏感な事案に、赤十字会談が成果をあげることができるのか、疑問は残る。



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