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2007年10月3日発行版
 
密着 青年ジャンボリー ソウル
 
学び、交流、観光  600人の心ひとつに

 在日韓国青年会主催の「2007青年ジャンボリー」が9月14日から4日間、韓国ソウルで開催された。600人の青年たちが参加した。

平和への祈りは1本の木に託された(DMZで)
料理教室で。美味しそうな匂いに思わずにっこり

 青年ジャンボリーは、当初から民団が組織を挙げて協力してきた。3、4世が本国での経験を通じ、韓国人としての自覚が高まることを期待したからだ。
 青年会にとっては、一大事業となった。ほとんどが青年会メンバーでない青年たちと、ジャンボリーを通じて、「民族的自覚」をどのように共有することができるのか、組織としての大きなテーマとなった。
 祖国の空気に触れてもらう。ひたすら楽しんでもらう。仲間との交流を通し、韓国人であることの何かを掴んでもらう。
 ジャンボリーに動員された青年会スタッフは30人。600人の参加者をカバーすることは困難だったが、連日夜を徹してスケジュール表と首っ引きになった。ジャンボリー開催に向けた意気込みは民団側にも伝わった。
   ◆◇◆
 兵庫県から参加した朴由美さんは、16日に行われたグループ別企画のうち「交流コース」を選択した。学生街の観光やディスカッションなどを通し、韓国の大学生と触れ合った。
 「韓国と日本の恋愛観の違いや、学生生活の違いなどを語り合うことができました。気がつくと妙に韓国に親近感が沸いていました。直接のコミュニケーションは大事ですね」
 朴さんにとって、韓国は初体験だった。
 韓国中央大学を卒業した後、韓国で看護士として働いている河英華さん(東京)は、5つのグループ別企画の一つで青瓦台を見学した。
 「韓国に住んでいながらも、青瓦台を見学する機会がなかった。参加した『在日』の多さにも驚いた。貴重な体験ばかりで、いつの間にか疲れを忘れていた」
 河さんは、参加して満ち足りた気分を味わったようだ。
 母国修学を来年に控えているという崔夏希さん(兵庫)は、「母国修学(留学)体験コース」に参加した。
 「戸籍上は韓国民なのに、言葉が通じなかった。もどかしい思いでした。早く韓国に留学したい気持ちになりました」
 崔さんは、体験コースを終えた後も、教科書から目を離せなかったという。
   ◆◇◆
 非武装地帯の訪問は、ジャンボリーで最も人気を呼んだ。訪問当日、参加者たちは38度線のない朝鮮半島が描かれたTシャツを身につけた。

最後の日。仁川空港で「アンニョン!」

 「韓国戦争の悲劇と南北分断の現実を知る」というのが、このコースのテーマだった。
 岡山県から参加したという青年は「朝鮮半島の現状を目の当たりにできたような気持ちになった」
 参加者たちが、南北分断の現状を目の当たりにしたのは今回がおそらく初めてだっただろう。
 青年たちはこの日、DMZ区域内の都羅山駅に一本の木を植えた。添えられたプレートには「韓半島の民主的平和統一を願い、ここに植樹する」と刻まれている。
 ある参加者がこうつぶやいた。
 「都羅山駅の改札口には『出境』と書かれていた。なぜ『出境』というのか。在日韓国人として、祖国の歴史と自分たちのルーツをきちんと学びたいと思う」


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