統一日報 ログインはこちら
ホームNEWS情報NETWORKデータベース
トピックス政治経済社説社会文化特集
政治
2007年10月24日発行版
 
『華麗なる休暇』の華麗なる捏造−軍は沈黙 −2−
 
「発砲命令はなかった」元空艇大隊長
趙甲濟 深層取材

 安富雄氏は、元空挺第11旅団61大隊の隊長(大佐)だった。1998年、私は『月刊朝鮮』の記者として光州事態を取材し、同年7月号の同誌で「空挺部隊の光州事態」というタイトルの記事を掲載した。安氏と初めて会ったのは、その取材の過程でだった。
 1980年5月21日昼、デモ隊は全南道庁前で装甲車やトラックなどを使い突進しきた。空挺部隊はそのデモ隊に向けて発砲した。安氏はこの時、現場で部隊の指揮を執った。映画『華麗なる休暇』の性格を見極める上で、もっとも重要な一斉射撃のシーンだ。私の安富雄氏へのインタビュー記事は、当時匿名の証言として扱われた。
 安氏はしかし、1988年秋、国会の光州事態聴聞会に証人として呼ばれた。その後も、その記事のため、たびたび当局に呼び出されるなど辛い目に遭った。私の『月刊朝鮮』の記事「空挺部隊の光州事態」は、聴聞会に参加した国会議員の重要資料となり、証人訊問でたびたび引き合いに出された。
 1995年に行われた光州事態の再調査の際も、安氏は何度も検察で尋問を受けねばならなかった。光州に投入された空挺部隊の指揮官のうち、もっとも多くの調査を受けたのが安氏だった。彼は証人として出廷し、堂々と自分の役割を説明した。光州事態で重要問題とされた一斉射撃の経緯を調査する時、安氏は欠くことのできない人物となった。
 66歳の安氏と今年、19年ぶりの再会を果たした。京畿道・城南市のある教会の前でだった。私は彼を訪ねる理由を言わなかったが、安氏は心得ているようだった。
 「私が通う教会の牧師様がおっしゃるのですよ。私が空挺大隊長だったことを知らずにね。『華麗なる休暇』を見たが、軍人たちはあまりにもひどかった、と。私は言いました。『いや牧師様、軍人を説明もなく酷く描くような映画を信じられるのですか』と。でもね。そういう私も映画を観ていない。一度観なければならないと思っているのですが、なかなか気が向かない」
 私は彼を誘った。
 「ちょうどよかった。私も観ておかねばならないと思っていた。一緒に行きましょう」
 安富雄氏はソウル生まれの元高級将校だ。ベトナムには2度派兵された。
 光州に投入された空挺旅団大隊長の中で、空挺部隊の経験は最も長かった。職業軍人であった人物らしく、身なりと行動からまだ厳つさが残っていた。
 「せっかく忘れかけていたのに、映画のせいで……」と、安氏はつぶやいた。
 夫人は、安氏が聴聞会、検察、法廷に何回も呼ばれたことで、心臓病を患ってしまったという。
 「私はこの3年間、ホスピスで仕事をしました。末期の癌患者が入った施設に毎日顔を出し、余命いくばくもない人々の話し相手になりました。私の人生観も大きく変わりました。最近は教会の仕事を手伝っています。友人と一緒に教会でサックスの演習もしています」
 安氏は、検察が光州事態の再調査に関して軍に否定的な結論を下したことを、何度も繰り返し強調した。
 「趙甲済さんもご存知のとおり、光州では発砲命令はなかった。突進してくるデモ隊のトラックと装甲車をただ呆然と見逃すわけにはいかなかった。殺されるかもしれないという状況でついに発砲した。それが一斉射撃の真相です。検察は事実をつまびらかにしようとしたのでしょうが、発砲命令者は見つからなかった」
 私たちは中華料理店で食事を終え、映画館に向かった。
 『華麗なる休暇』はちょうど始まったばかりで、次の上映まで約2時間待たなければならなかった。次ぎの上映を待つのも気が引けた。また来ることにして私たちは別れた。

国交正常化向け 米朝来春に共同コミュニケか
 本紙が接触することのできた米国のある政府関係者は19日、「米国と北朝鮮の政府は、ほぼ間違いなく、来春3月か4月、国交正常化に向けた共同コミュニケを発表するはずだ」と明言した。
詳細はこちら
南北首脳宣言  「北の統一方針を継承」
 「南北首脳が署名した10・4宣言は、北朝鮮の“高麗連邦制10大施政方針”を継承している」
 圓光大学の李柱天教授は10日、ソウル市内で行った記者会見で、このように主張し、今回の南北首脳宣言を批判した。
詳細はこちら
編集余話 瞻星台 「レッド・サベージ」
 1937年、ソビエト全土で、およそ700万人が「人民の敵」と見なされ「大テロル」の犠牲となった。今年10月、インタファクス通信は、その犠牲者とおぼしき34体の白骨化した遺体が、モスクワ中心部の工事現場で発見されたと報じた。
詳細はこちら
 
当社は特定宗教団体とは一切関係ありません
Copyright 2008 onekoreanews.net All Right Reserved.
会社案内  個人情報  著作権  お問合せ