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2007年10月17日発行版
 
どうなる南北間の鉄道運行
 

貨物OK、通勤・観光はNO
開城以遠の鉄道改修 幹線建設並みの大工事

 南北首脳会談で合意した鉄道協力についてKORAIL(韓国鉄道公社)の李哲社長は「事業が具体化すれば、南北に経済的利益となるだけでなく、相乗効果が南北関係に転機をもたらす」との考えを示した。5日付の公社広報「訪北記」などで述べた。鉄道協力は、南北間の安全保障措置を前提とする、難関をはらんだ道のりだ。


貨物輸送
 鉄道公社が重視する合意は、京義線のムンサン(京畿道坡州市)と鳳東(開城の手前)間の貨物輸送にある。ムンサンはDMZ(非武装地帯)手前、ソウルからは46キロある。
 開城はムンサンから30分余り。距離わずか20キロメートル余りにすぎないが、貨物の大量輸送という鉄道の最大の強みが発揮できる。工業団地に運搬する商品素材が輸送の対象と見られている。李社長は「貨物がなくてもひとまずは鉄道が南北を正常運行することが重要だ」と述べた。
 韓国側の提案したソウル−開城間「通勤列車運行」は拒否された。「政府に提案したが、合意事項に含まれなかった」という。「通勤列車となるといろいろな人間が出入りするからだろう」とは貿易関係者の弁。


金剛山観光列車
 貨物輸送より大事といわれるのが内金剛への観光列車だ。38度線以北の韓国側「収復地域」から内金剛にかかる地域が注目されている。南北間に農耕団地を造成する構想があるといわれている。京元線の鉄原駅から金剛山の内金剛駅まで支線がある。
 鉄道公社は、京元線連結工事を政府に提案していたが、金剛山観光列車の運行も合意には含まれなかった。先の貿易関係者によると「内金剛地域は北の地下要塞のあるところだから」という。
 「軍事的保障措置と通行・通信・通関の制度整備に合意しているので、あとは関係当事者で解決していける」と李社長は述べた。北京五輪の「南北共同応援列車」は京義線で国境まで行くことに合意した。


開城以遠工事
 開城以遠、新義州(シンウィジュ)までの京義線線路の改修・補修も決まった。
 李社長は「韓国が大陸鉄道を活用する大きな変化を目前にすることになった」と意義を強調する。
 しかし、開城以遠の改修は幹線建設に匹敵する大工事になると予測されている。「韓国の電子技術を投入した信号システム構築は莫大な経費が必要になってくる。経費の3分の2は韓国側が負担するのではないか」という声もある。
 一方、「北も、韓国の高速列車が北京まで行くのを望まないわけはない」という見方も。中国のあらゆるところと鉄道でつなぐパイプができるのを歓迎しないわけがないというのだ。
 鉄道とならんで開城―平壌高速道路の補修も推進される。
 今後の措置として鉄道公社は、ムンサン―鳳東間貨物列車の運行、北京五輪応援列車の運行方法について技術的点検と中国など関係国との実務協議を進めるという。
 開城―新義州間の線路改良では「南北鉄道協議体」や「南北鉄道合弁会社」を検討することを提言している。



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