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2007年10月17日発行版
 
東京測地系→世界測地系 中南米の“アミーゴ”
 

100人の事業家・専門家が訪韓

 最近、韓国では中南米に関連する大規模な行事が数多く行われるようになった。
 9月には米州開発銀行(Inter‐AmericanDevelopmentBank)が、財政経済部、韓国輸出入銀行、全国経済人連合会、大韓貿易振興公社との共催で、韓国・中南米貿易投資フォーラムを開催した。10月には韓国・中南米協会が、米州開発銀行、外交通商部、産業資源部、韓国貿易協会、対外経済政策研究院と、韓国・中南米ビジネスフォーラムを開催する。
 

 世界経済の新興エンジン
 
 9月のフォーラムの目的は、韓国企業の中南米市場に対する理解の促進、中南米企業との交流を通じた企業間パートナーシップの強化にあった。韓国・中南米を代表する企業が、両地域の貿易・投資状況について発表のうえ、討論を行った。投資環境説明会では、中南米16カ国が説明会を行い、来韓した多数の中南米ビジネス関係者が韓国企業と個別商談会を開催した。
 中南米は、韓国にとって資源協力、交易分野における大事なパートナーとして浮上しつつある。10月のフォーラムでは、現地の専門家や政府関係者を招き、中南米のビジネス環境や韓国とのFTA進行状況について、議論のうえ分析結果を発表することとなっている。
 中南米経済は、過去3年間5%以上の安定した高成長を謳歌し、世界経済の新興エンジンに成長した。中南米は開発途上国の中でも消費市場規模、潜在成長力とも大きく、世界有数の天然資源国が集まっている。

 
 アジアだけで描けない未来図
 
 しかし、これまで韓国は先進国とアジアを主な投資・貿易対象として経済発展戦略を描いてきた。新たな成長原動力を必要とする韓国にとって、現在の中南米に対する投資と交易はまだまだ少ない。
 近年、中南米諸国は目覚め始めている。企業は海外進出を活発化し、国民は自信に溢れている。政治家は国家の長期ビジョンを持って政権を運営している。
 9月、米州開発銀行のモレノ総裁は、中南米諸国から約100人の事業家と専門家を率いて訪韓し、SouthAmericaとSouthKoreaの南・南協力を強調した。現在の韓国にとって、天然資源の確保は喫緊の課題である。そのためにも、天然ガス、石油、親環境エネルギー等の分野における中南米諸国との協力は欠かせない。また、中南米諸国にとっては、韓国のIT技術と中小企業の進出等は十分に魅力的である。
 韓国は、2005年に正式に米州開発銀行の会員国となり、中南米進出のための橋頭堡を確保した。
 一方、日本は1976年米州開発銀行に加入、以来200億ドル以上の対中南米資金支援を実施し、約600名に及ぶ中南米出身の大学院生に奨学金を支給して人材育成もしている。 
 韓国の国際政策は試行錯誤を減らすため、日本の戦略をよく理解し、その経過と結果をよく反映してきた。しかし、中南米に対する知識と情報に関しては、日本との距離感が大きい印象を受ける。急がず、じっくりと中南米のAmigo(友達)を増やす戦略を採ることが必要な時代に入っているといえよう。
(論説委員・尹敏鎬)

 米州開発銀行アジア事務所  1995年東京に設立。中南米26カ国に関する各種情報と投資情報を提供。企業と個人の中南米進出のための日本信託基金と韓国信託基金の活用等を仲介。



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