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死んだ彼女が残した手帳を手に
結婚を間近に控え、幸せいっぱいな司法修習生ヒョヌ(ユ・ジテ)とテレビの旅番組のディレクター、ミンジュ(キム・ジス)。家具を見に行く約束をした2人だが、ヒュヌの仕事が終わらない。「暑いからデパートのなかで待っていて…」彼の一言が悲劇を呼ぶ。
ヒョヌがデパートに着いた時、彼の目前で巨大な建物が崩壊した。
それから10年後、心をとざしたヒョヌは冷徹な検事になっていた。
ある日、ミンジュの父親が、古びた皮表紙の手帳を置いてゆく。
ミンジュが「2人の新婚旅行」と題して、彼女が選んだ思い出の地を1週間の旅程と手書きの地図でまとめたものだ。
ヒョヌは手帳を手に旅に出る。
西南部の木浦から砂漠のある牛耳へ、内延山に登り、東海岸を北上。慶州そして鶏林へ…。ミンジュの地図と言葉に導かれて歩く。
かつての山道は、今も紅葉が鮮やかで吹く風も同じだ。その道を歩くうちに同じルートで旅をする若い女性セジン(オム・ジウォン)に気づく。彼女もミンジュの地図に従って歩いているようだ。はたして彼女は何者なのか?
監督キム・デスンは、「バンジージャンプする」でデビュー。ユ・ジテは「オールド・ボーイ」の復讐鬼、オム・ジウォンは「美しき野獣」の力演が印象的。ミンジュ役のキム・ジスは登場場面こそ少ないが未知数のアクトレス。
さらなる収穫は撮影のイ・モゲ監督。「オアシス」「箪笥」などの秀作を撮った。今回も美しい韓国の秋をダイナミックに写し取った。紅葉の美しさに息を呑む。
(映画ジャーナリスト・長田いくお)
新宿と六本木のシネマートで11月上旬封切り、以降全国展開。
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