| ニューライト全国連合は「合理的な右翼」を志向する韓国最大の大衆運動体で、ハンナラ党を支える最大支持基盤ともなっている。李柱天氏は、圓光大学教授でニューライト全国連合の共同代表を務める。かれの著書『金正日の人質となった大韓民国』(日本語版『韓国の大失策』河出書房新社)は、ニューライト全国連合結成の原動力になったともいわれる。資料収集のために来日した李柱天氏に、ハンナラ党の新対北政策と、ニューライト運動の展望について聞いた。折しもインタビュー当日の7月4日、ハンナラ党は党方針を大転換する親北朝鮮政策を打ち出した。
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ニューライト全国連合は発足して約2年になる。これまでの活動をどう評価しているか。
100人余りでスタートしたが、現在の会員数は15万人を超える。韓国の世論調査では、最も影響力のある市民団体とされている。従来の市民運動のレベルを超え、啓蒙運動の役割を果たしていると思っている。
ニューライトが目指しているのは何か。
「右派」の政権奪還を最優先目標にしている。金大中―盧武鉉政権は「失われた10年」と言っていい。親北派の政権継続は自由民主主義の価値を揺るがし、結果として韓国を滅ぼすことになりかねないと考えている。盧武鉉は歴代最悪の大統領だ。それでも一つ、いい教訓を残している。親北政権はもう二度とあってはならないことを教えてくれた。
ニューライト全国連合は特定政党を支持していると批判する声もあるが。
確かに「ハンナラ党の第2中隊」という批判も受けている。だが、ハンナラ党を支持しているのは、ほかに支持できる政党がないからだ。ニューライト全国連合の目的は親北政権の打倒だ。ハンナラ党と手を結んでいるのは、短期的戦略にすぎない。
ハンナラ党は対北朝鮮融和政策を発表した。
よく言えば、12月の大統領選を控えての戦略としてみることができる。融和政策で金正日を安心させ、北朝鮮の政治介入を防ごうとしたのだと思いたい。それにしても新方針はひどい内容だ。このままだと、ハンナラ党を支持する名分をなくしかねない。政策の修正を強く求めていくつもりだ。
それでも改まらなければ。
多くの人は、「もう移民するしかない」と冗談半分で言っている。われわれは「親北政権の打倒」という短期的目的と同時に、真正な韓国政権による自由民主主義の国家が継続できるようなシステム作り、つまり長期的戦略を持っている。そのためには、後継者の育成、会員の拡大など、やるべきことは多い。ハンナラ党は党が危機に陥っていることを認識し、間違った新政策を正さなければならない。この政策では、得られるものより失われるものが多い。
イ・チュチョン 1953年釜山生まれ。高麗大学史学科卒。全北・圓光大学人文学部教授。 |