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2007年7月18日発行版
 
逆風 ハンナラ党  混迷深める新政策
 

李・朴候補 支持率低下に拍車

 「ハンナラ党は“タンナラ党”(違う国の党)になった」姜在渉ハンナラ党代表は13日、仏教放送のインタビューで苦しい心情を吐露した。「タンナラ党」とは、特別な理由もなく政策に反対し、国会での法案処理を引き延ばすハンナラ党を皮肉った表現だ。政治に関心のある韓国人なら誰もがピンとくるだろう。ハンナラ党を「唯一の支持政党」と信じる支持者でさえ、その多くはこの党を「国を思わぬ無気力な政治集団」と見ている。「タンナラ党」―言い得て妙だ。これほど今の彼らを言い当てる言葉はない。
(ソウル・李民皓)

ネガティブキャンペーンによって不利な立場に追い込まれた李候補(左)だが、彼の陣営に合流する人は増えている
 
   

 ハンナラ党は7月4日、新政策「韓半島平和ビジョン」を発表した。党の大統領選2大候補、李明博と朴槿惠は、互いに激しいネガティブキャンペーンを繰り広げ、支持基盤の弱体化を加速化させている。
 姜在渉は新政策について「鄭亨根平和統一特別委員会最高委員が対北専門家たちと7カ月以上検討して作ったものだ。議員と党員協議会会長が集まった席で発表して、追認も受けている」と、正式な党論であることを強調した。
 対北政策の原則を翻したと批判を受ける「相互主義」に対して、姜在渉は「硬直していたものを柔軟な政策に変えただけだ」と反論した。
 2候補の攻防に対しては「まるで内戦の様相だが、結局は手を取り合って杯を酌み交わす『国宝級』の予備選挙になるだろう」と述べた。
 大統領選挙の政局を見守る国民の間には脱力感が広がっている。
 話題が2候補に集まっていることに国民は辟易し、李明博の候補としての適性を問う、いわゆる“検証”の問題が続いていることから「道徳性に問題のある人物」と疑いはじめている。
 一時50%に迫った李候補の支持率は、10%以上も下がった。「検証を受けても自信がある」と豪語した朴候補の支持率は上昇したものの、それは僅少に止まっている。
 現在李明博の支持率は38%、朴槿恵は25%前後で、ふたりの支持率は6カ月前に比べて約10%減った。

 李候補の不正蓄財疑惑は、検察が捜査に取り掛かったことから一層拡大する見込みだ。捜査を行うのはソウル中央地検特殊一部だ。検察はハンナラ党の予備選挙が行われる8月20日までに捜査結果を出す構えだ。結果はどうあれ李明博陣営にはマイナスに作用する。
 彼に対して不利な風が吹いているが、李明博陣営に合流する人間はむしろ多くなった。
 朴槿惠が党代表だった時期にスポークスマンを務め、「朴槿惠のマウスピース」とまで呼ばれたハンナラ党議員・田麗玉は最近、李明博支持宣言を出した。金徳龍や前民主党総裁・李基澤ら、大物政治家たちも李明博陣営に合流する見込みだ。
 これらの議員は支持宣言の中で「李明博こそ適任者」という点を強調すると見られる。

 一方、新政策に対する韓国内の批判は、想像以上に少ない。内容を条項別に分析して、間違っていると思われる部分を指摘するメディアも少ない。
 朝鮮日報や東亜日報でさえ、目立った批判は行わなかった。
 新右派運動NGOを自称する「ニューライト」陣営は、消極的な対応で一貫している。
 「絶対反対」と叫ぶのは、正統派を自任する市民だけだ。
 批判が少ないのは、新政策が、無党派層の票を得るためのハンナラ党の計算だと思われているからだ。「時代に逆流する政党」と思われたくないという防衛本能が作用したともいえる。
 ハンナラ党は執権与党ではない。一野党なので、状況が不利になればいつ政策を転換しても影響は小さいという無責任な考えもある。
 しかし、新政策の発表で失った伝統的保守層からの信頼を回復するのは難しい。
 ある60代の保守運動家は「2002年の時よりも状況は厳しい。当時は最後の最後で李会昌候補が反米集会に参加して、支持者の票を逃した。今回は自ら門を開いて票を集めに行かねばならないほどだ」と語った。この運動家はまた、「支持者でも理解できない政策を出した政党は、政党としての存在意義を失ったに等しい。無党派層は政治自体に関心がない。対北問題一つで支持者を得られると思うのは、勘違いも甚だしい」と指摘した。

李会昌元総裁 ハンナラ党に苦言

 ハンナラ党の李会昌元総裁は16日、ハンナラ党の大統領候補たちに互いのネガティブキャンペーンを自制するように促した。李元総裁は「19日に予定されている候補検証聴聞会は開催しないほうがいい」と言った。
 李元総裁はこの日、姜在渉党代表に文書で「各候補たちは自分に向けられた疑惑を、自ら国民の前で説明すべき」と忠告した。
 2002年の大統領選挙当時、与党は李元総裁の息子2人が、兵役を不正に免除されたと糾弾した。大きなイメージダウンを被った李元総裁は落選。「党が現政権やウリ党のネガティブキャンペーンを受け止められなければ、大統領選挙の結果を楽観視できなくなる」と警告した。

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