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2007年7月4日発行版
 
韓国社会を読む  変る「男児至上主義」
 

女性の社会進出 男女の逆転
母親の60%「女児を産みたい」

 生まれた娘に「終末」とか、「末順」とかと名付けるときがある。「これで娘は終わり、次は必ず息子を産む」と願ってのことだ。
 いわゆる「男児至上主義」で、こんな韓国人は以前多かったが、今、変わろうとしている。

男であれ、女であれ、元気に育ってくれれば・・・

 「よくできた息子は国家の息子、お金をよく稼ぐ息子は義理の息子、お金を稼げない、できの悪い息子は私の息子」
 最近韓国の主婦の間で流行っている「息子ユーモア」の中の言葉だ。親の寵愛を受け、大切に育てられてきた「息子」は、いまや手の焼ける息子になりつつある。
 韓国国政弘報処が最近実施した「2006韓国人の意識・価値観調査」によると、30代の夫婦は男児より女児をほしがっている。
 「子を一人だけしか持てないとしたら、男女どちらがいいか」という質問に、女児と答えたのは21.0%で、男児の17.3%を上回った。2001年の女児13.1%、男児28.5%、1996年の女児9.6%、男児36.1%と比べると、隔世の感さえある。
 国産幼児服ブランド「アガバン」は今年2月、妊婦2600人あまりを対象に、男女どちらを産みたいかというアンケートを実施した。「女児を産みたい」という回答が60%で、「男児を産みたい」の40%を圧倒した。
 この2つのリサーチ結果を見れば、かつては「産むなら男の子」と考えていた韓国人の価値観は、完全に逆転したといえる。価値観の変化は、最近4、5年の間に起こった。
 一体何が韓国人の「男児偏重」を変えたのか。
 第一に挙げられるのは、韓国の家庭の変わりようだ。家父長的な権威主義の時代は去りつつある。特に20〜30代の若い夫婦で顕著だ。共稼ぎ家庭となれば、いっそう家父長主義的な家庭は少なくなる。
 横になったまま朝食の膳を運んでもらい、帰宅するなり「メシ!」と言いつける夫は、「肝の据わった変種」と言われる。今や夫も育児や皿洗い、掃除などの家事をこなさなければならない。
 韓国女性の社会進出は活発化し、定着しつつある。法律家や医者などの専門職や、公務員にいたるまで、国家試験の合格者の半数は女性だ。専門職に就き、派手な独身生活を満喫する「ゴールドミス」たちは、むしろ男性よりも優位に立っている。
 文化と慣習の変化も、男女間の立場の逆転を助けている。
 最近の親は、跡取りや老後の世話役を息子だけに頼らなくなった。初めから期待すらしていないということもある。国政弘報処の調査でも老後の備えに対して「本人や配偶者が責任を負うべき」という回答が93.6%に上った。
 3人の息子を持つパク・ソンミン(47)さんは「これから軍隊に送らなくてはならない。結婚費用も高くつく。いい職にも就かせてあげたい。息子に関する心配は尽きない」と、ため息をつく。
 最近一人娘を持つ100億ウォン長者が、結婚相談所を通じて「むこ養子」を公開募集した。独身男性数百人が志願して話題になった。
 「男女平等時代に有利なのは女性」という認識は、社会的共感を得ている。
 来年から戸主制が廃止されるが、そうなれば、母方の姓を名乗る子どもも出てくるだろう。
 男性としての利点も既得権も少なくなる時代を迎え、かわいくて愛嬌のある娘を持とうと願うのは、親として当然だ。

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