| 「親北勢力に乗っ取られた」 団員の声
6月24日、民団中央本部は、群馬県本部に対する直轄処分を解除した。これは同日、群馬県本部が臨時大会を開き、新3機関長を選出したことによるもの。4月28日に中央直轄となってから約2カ月というスピード解除だった。中央本部が発行した公文には、直轄解除の通知とともに「群馬県本部は正常化のための土台が築かれたものと判断した」と記されている。しかし、発表された役員名簿には、「群馬県の内規重視」を理由に混乱を招いた前役員、関係者たちの名前が連なっている。内外の関係者からは「親北勢力や特定の傾向を持つグループに乗っ取られた」という声が聞こえる。(社会部・金惠美)
群馬県本部はこの日、県本部で新3機関長選出のための第32回臨時大会を開いた。民団中央本部からは直轄団長を務めた許孟道副団長、金廣昇議長、金昌植監察委員長、朴相泓組織局長ら8人が同席した。
新3機関長選出にあたって設けられた選考委員会は、金廣昇議長、金昌植監察委員長、許孟道副団長ら中央本部からの出席者3人と、金賢振前群馬団長、魯相吉群馬商工会議所会長、白道子婦人会会長の計6人で構成された。
新3機関長候補者は、金賢振前団長と、3月の大会で新団長に立候補していた趙武雄前副団長から推薦があった。選考委員会の審議の結果、金前団長が推薦した呉永仙氏、金致潤氏、柳曙永氏がそれぞれ団長、議長、監察委員長に選出され、新体制の発足に至った。
そもそも群馬県本部が中央直轄処分に至ったのは、3月25日の大会で、金前団長、姜成澤前議長をはじめとする複数の役員が趙氏の団長立候補を認めず、緊急動議で手続きを中断し、規約と中央の指示に背反したことが原因だった。金前団長はさらに「これまで群馬独自の内規にしたがってきた。中央の指示は関係ない」とこれを受け付けない姿勢を見せていた。直轄を招いた当事者は選考委員として人選に携わることを中央本部は公文で禁じていた。にもかかわらず、委員には金前団長と魯会長が加わった。
顧問に就いた金栄出氏は、韓国大法院から反国家団体と規定された親北グループで過去に統制委員長を務めていたことが明らかとなっている。呉永仙新団長の親戚筋にあたる人物でもある。
金前団長も、過去親北グループに所属していたことを認めている。その他数人の地方委員に関しても、反国家団体の主要人物や特定宗教団体などとの深い繋がりが指摘されている。
こうした一連の事実に対して、常任顧問に就任した金前団長は「個人の過去を指摘するより、今後いかに民団群馬を発展させるかが重要」と述べ、不快感を示した。
一方、中央本部関係者は「新役員には親北グループとの間に一定の関連性が指摘されているが、思想的な繋がりではない。個人の過去まで追及すると民団自体が成り立たない。県本部の再建には早急な直轄解除が必要だったのではないか」との見解を述べている。
「何のための直轄だったのか」―中央の対応を疑問視する声は根強い。
規約に則った運営を求める団員たちからは「特定の傾向を持つグループらに乗っ取られた」「われわれの集まる場所をつくろう」との声が聞こえている。 |