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2007年8月1日発行版
 
映画 CINEMA VIEW   卑劣な街(韓国)
 
 

 ネポティズム(血族主義)コードで韓国映画を見ると良く分かる。この映画もそうだ。もっとも家族は家族でも、擬似家族「ヤクザ一家」である。しかも、原題「汚いカーニヴァル」が示唆するとおり、裏切りの連続である。ノワール・アクション。迫力十分。 

ビョンドゥは三流暴力団のNo2
 
   

 冴えない三流暴力団のナンバー2(小頭)ビョンドゥの口癖は「家族ってのは、一緒に食べる口・仲間だ」。だから、畳に新聞紙を敷いて、車座になる七人は「家族」なのだ。序列が厳しく、親のためには命も捨てる社会。ようやく手に入れたゲームセンターの開所日。敵の暴力団から殴り込みを受け、高校時代の初恋の女性に会っていた彼が、駆けつけたときは後の祭り。
 才覚のきくナンバー3が頭に取り入って、ゲーセンの経営を始める。医療費にも金が必要なビョンドゥは必死だった。大親分はかつての賄賂事件で、腐れ縁ができた検事を消したがっていた、ビョンドゥはこの火中の栗をあえて拾うことで大親分と手を結ぶ。
 家族の生計に心配もなくなり、初恋の人とも愛を育みながら人生を楽しめるようになった。
 しかし、ビョンドゥの心には誰にも語ることのできない、どす黒いオリのようなものが固まっていた……。韓流シネマフェスティバルのトップを飾る作品。
 シネマートの六本木&心斎橋で8月25日から。以降全国展開。
 詳細問い合わせ= www.cinemart.co.jp/han‐fes2007
 (映画ジャーナリスト=長田いくお)

 
映画 CINEMA VIEW   この道は母へとつづく(ロシア)
 いいタイトルである。「この道は母へとつづく」はロシアの孤児院で暮らす六歳のワーニャが養子縁組で得たイタリア行きの幸運を振り捨てて母親探しの旅に出る物語だ。
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映画 CINEMA VIEW   白い馬の季節(モンゴル)
 冒頭シーンから観客の目を釘付けにさせる。想像したはずの大草原はなかった。モンゴルの高く青い空と、低空に流れる雲の下に広がるのは、砂漠化の進む荒涼とした大地だ。
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