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2007年5月2日発行版
 
朝鮮半島に残る冷戦構造(下)
ワシントン・金暎勲
 



岐路に立つ金正日 選択肢は2つ

 世界の現状を紹介したブレジンスキーは、08年に米国の大統領になる指導者は、知恵を持った者にチャンスは訪れると述べ、この「セカンド・チャンス」を生かして対処すべきだと強調している。

金正日に残された道は・・・
 
   

 翻って韓国は、金大中の登場で金正日を好ましい男として世界に宣伝してやったことになる。その金正日は金大中にノーベル平和賞を与えた恩人ということになるが、米国にすれば、厄介者をしょってしまったことになる。
 現在のホワイトハウスには、危険な敵との共存よりは、これを排除すべきとする立場を主張するタカ派とネオコン勢力が依然多い。そのため、北朝鮮は米国の敵対国にならないため、前回の6カ国協議の枠の中で合意の姿勢を見せなければならなかった。しかし北朝鮮が核兵器プログラム全体を放棄し、核施設を解体するかは、大きな疑問として残った。
 金正日は、初期段階措置の履行期限(14日)を前にリチャードソン一行を北朝鮮に招いた。封鎖措置と解体措置で悩んでいるのだ。BDA(バンコ・デルタ・アジア)に凍結されている2500万ドルで駆け引きでもない駆け引きをしながら「よい口実」を見つけようとしている。
 「北朝鮮は、あらゆる口実を見つけ2008年10月まで時間を稼ごうとするはずだ」
 ジョン・ボルトン前米国国連大使は言う。北朝鮮は、来年11月米大統領選挙まで時間を稼ぎ、民主党が政権をとれば、新たな交渉を始めようとするはずだ。
 北朝鮮は、労働党と先軍政治、金正日体制と核施設をそのまま維持しながら対米関係を改善しようとしている。
 だが、それは大きな勘違いだ。北朝鮮が米国と外交関係を樹立するためには越えなければならない山がたくさんある。北朝鮮は「核」一つで対米関係改善をしようとしているが、米国は政治の改革、経済の開放、人権の改善、核プログラムの全面閉鎖など、多くを要求するはずだ。
 金正日は実際、岐路に立っている。大きな悩みを抱えた。金正日の選択は、二者択一でしかない。
(キム・ヨンフン=米アジア平和安保会議議長)

 
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