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2007年5月2日発行版
 
食ものがたり(98) 韮(にら)
鄭大聲
 
 

栄養豊富で消化吸収を助ける

 ニラのことを「プチュ」と呼ぶが、地方によっていくつもの呼称がある。
 栄養的な価値が高く特有の香りがあり、消化吸収を助けてくれる。

   

 ネギと同じ仲間の植物だが、ネギに比べると、タンパク質、脂質、糖質、ビタミンAがはるかに多い。いま日本で人気のチジミ料理の具には、ネギと共にニラがよく使われる。
 ニラ特有の香りは硫黄化合物が主であるが、ニンニクと似ており、強壮効果が認められている。この成分のためか、畑で栽培しても虫が寄りつかない。そのため、虫にやられやすい野菜と並べてつくられることもある。
 食あたりなどで下痢をしたときに、ニラを「テンジャンクッ」(韓国式みそ汁)にしていただく方法が古くから知られている。また吐き気がするときには、ニラのしぼり汁に生姜の汁を少し加えて飲むと治まるとされている。
 女性が産後痛のあるときに、甘かん草ぞうと共に煎じて飲むと効果のあることや、血便などがみられたときにも使われることは、民間療法として知られている。
 ニラが地中から伸びるとき、やわらかい土などで被われたところから出てくる「芽」を食用にする。「韮黄」と呼ばれ、「高級食材」として利用される。
(チョン・デソン=滋賀県立大学名誉教授)

シリーズ  韓国大統領とファーストレディ
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