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2007年4月11日発行版
 
盧武鉉に吹く追い風 
 

FTA効果  支持層が逆転

 韓米自由貿易協定(FTA)妥結で、韓国政界の形勢は逆転した。
 昨年末10%まで落ち込んでいた盧武鉉大統領の支持率は、韓国ギャロップが行ったリサーチによると、29.8%に急上昇した。

支持率が急上昇した盧武鉉大統領
 
   

 支持層が逆転する現象も起きている。「反盧武鉉」を明確に打ち出していたハンナラ党と保守陣営は、先を争って「盧武鉉賞賛」を始めた。
 ハンナラ党からは反盧武鉉の象徴とまで言われた金容甲議員の「胸が熱くなるほど感動した」という発言が出た。「大統領の談話は本当に大統領らしい」(姜在渉代表)、「肯定的に評価する」(李明博前ソウル市長)、「大統領の決断を高く評価する」(朴槿恵前代表)と、ほかの議員からの反応も好評一色だった。
 しかしハンナラ党は、盧大統領の支持率急上昇を手放しで喜べない。現在ハンナラ党の大統領候補の支持率が高い(李明博と朴槿恵で合計70%)のは、多くの「反盧」支持者が集まったからともいえる。彼らは、大統領の支持率上昇が自分たちに不利に働かないか心配している。
 青瓦台も戸惑っている。盧大統領の支持率は、今年の「1・11不動産対策」で不動産価格が落ちはじめたことなどから、少しずつ上昇していた。そこに今回の支持率急上昇が起きた。青瓦台は、上昇傾向は続くと見ている。
 青瓦台はこの状況に驚きつつも、大統領のレームダック化を防ぐ機会にしようとしている。北朝鮮核問題の解決と、朝鮮半島の平和体制構築という課題達成のため、政府がブッシュ米大統領との首脳会談を推進するという観測もある。
 政界が盧大統領に注目する理由は、保守系の支持者が増えていることにある。盧大統領の従来の支持者層は、大統領就任時からの熱烈な支持者と、社会主義運動家たちだ。これは全有権者の20〜25%にあたる。
 保守派が支持者に加われば、大統領就任時の人気を取り戻すことは決して不可能ではない。
 この状況は、FTA妥結による一時的現象と見た場合、正反対にも解釈できる。
 盧大統領支持層の逆転現象に、ウリ党のある議員は「保守勢力の大統領支持は、韓米FTAの影響にすぎない。従来の支持層である庶民と進歩派の有権者たちは盧大統領に完全に背を向けた」と分析した。
 ハンナラ党のある関係者も「やり方しだいでは、破裂する風船のような人気」と揶揄した。
 反FTA運動団体こそ、盧大統領の本来の支持者層だった。支持団体の代表格「参与連帯」は「弾劾の材料」と、FTA妥結を批判した。
 統合新党創党を狙うウリ党陣営では、盧大統領の人気上昇がどう働くか、分析に全力を挙げている。大きいフレームではウリ党統合に役立つと期待するが、盧大統領の大統領選挙介入は憂慮している。
 ウリ党にしてみれば、盧大統領はコインの裏表のような存在だ。
 多くの議員は、盧大統領路線と差別化したほうが統合新党を作りやすいと考えて、大統領の離党を求めていた。FTAに猛反対したウリ党の金槿泰前議長や千正培議員などは、大きな打撃を受けた。
 ウリ党内から支持率上昇の懐疑論が出た背景だ。
 盧大統領は大統領に再任されないので、支持率上昇に何の効果があるのかという指摘もある。
 大統領選挙にFTA妥結が及ぼす影響はあるだろうか。
 政府がFTA批准同意案を国会に提出するのは、秋の定期国会だ。この時FTAが大統領選挙の重要争点になっている場合、ウリ党系大統領候補の中には「反FTA」を掲げ、支持率をあげようとする候補も出てくるだろう。
 大統領選挙に役に立たないととられれば、争点にならないこともありえる。
 盧大統領の支持率上昇が大統領選挙まで続くかどうかは、ウリ党の大統領候補の戦略を左右する要素であることだけは間違いない。
(ソウル・李民皓)

金正日の手に届かないBDA資金 
 予想してはいたが、意外と早く6カ国協議は中止に追い込まれた。60日以内に、北朝鮮は寧辺などの核施設を封鎖、封印しなければならないと約束した2月13日の合意履行期限は、ほぼ守られることはなくなった。
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