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2007年4月18日発行版
 
食ものがたり(95) 山芋 2
鄭大聲(チョンデソン)
 
 

大人には強壮作用 子供は頭脳明晰に

 山芋は煮たり焼いたりの加熱をせず、生食することが食事の消化を助けてくれることは前回に取り上げた。生の芋をすり下ろすと褐色に変色することがあるが、これはチロシンというアミノ酸の酸化によって起きるのだが、別に問題はない。もしこれを防ぎたいときは芋をする前にかるく食酢に漬けておけば変色しない。

   

 強壮作用があるとされる成分はすでに確認されている。山芋成分が体内で変化するとホルモンの前駆物質に変わるというのである。それがホルモンになることによって性能力が高まるわけである。このホルモン前駆物質の発見は「ピル」という避妊薬の発明につながった。ピルは山芋から取り出す物質から製造されている。
 大人の効能だけではない。中国では子供が利用すれば脳が良くなるとして肉類と煮込んで、そのスープが飲まれている。また、蒸した山芋を胡桃(くるみ)と共に食べると頭脳が明晰になるとされている。
 韓国の家庭料理に山芋と餅米の粉を練り合わせて蒸した「パン」がある。
 山芋の価値を生かす食べ方は各種あるが、自然の力を発揮する生食がいちばんだろう。
 (チョン・デソン=滋賀県立大学名誉教授)

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